2021年5月14日発売の国際ニュース週刊誌『Newsweek(International版)』及びThe WorldfolioのWebサイトに掲載されました。
以下、日本語訳文を掲載します。
コンクリート業界に革命を起こす:脱炭素と自己治癒コンクリートのパイオニア
會澤高圧コンクリート株式会社は、二酸化炭素排出量の削減と、コンクリート構造物の経年劣化や自然災害への耐性強化を目的とした、コンクリート業界における大きな革新の最前線に立っています。
「私たちは、知的財産権を強化するために、コンクリートのように見えるカーボンニュートラルな素材の開発に注力しています。」
コンクリートほど歴史の古い産業はありません。その起源は数千年前にさかのぼります。コンクリートは、文字通り何千年にもわたって文明の基礎を形成し、現在でも世界で最も広く使用されている建築材料です。
世界人口の増加や、新興国を中心とした急速な経済成長に伴い、コンクリートの需要は今後数十年にわたって増加し続けると考えられます。一方で、世界は未曾有の環境危機に直面しており、二酸化炭素の排出量を削減するために、多くの伝統的な産業を見直す必要があります。現在、世界のCO2排出量の約7%を占めるコンクリート業界では、脱炭素社会に向けた新たなソリューションの開発が求められています。
「環境意識の高まりにより、地球温暖化防止のための脱炭素化が求められており、これはインフラ分野にも顕著な影響を与えています。企業はこのような要求を先取りして満たすために、事業を適応させなければなりません」と日本の業界をリードする會澤高圧コンクリート株式会社(以下、「AIZAWA」)の會澤祥弘社長は語る。
過去数十年にわたって日本のインフラ構築に重要な役割を果たしてきたAIZAWAは、環境負荷の低減と、経年劣化や自然災害に対するコンクリート構造物の耐性の強化を目的とした、コンクリート業界の大きな革新の先頭に立っています。
「脱炭素化や自己修復性のあるコンクリートを開発したことで、私たちはすでに、従来のコンクリート業界を積極的に破壊する存在だと考えています」と會澤氏は胸を張ります。「私たちは年間100万トンのコンクリートを扱っていますから、この規模でこれらの革新を導入することの課題の大きさは想像に難くありません。」
しかし、AIZAWAは新しい素材を開発することで、この難題に立ち向かってきた。「現在の課題は、従来のコンクリートの代替となる新材料を開発することです。脱炭素については、カーボンニュートラルなコンクリートのような材料を開発して、当社の知的財産権を強化し、これを当社のビジネスモデルの一部にしたいと考えています」と會澤氏は語る。
AIZAWAは、環境問題以外にも、インフラの老朽化や自然災害の影響が建設業界の大きな問題となっている日本では極めて重要な、コンクリート構造物の強度と耐久性を向上させるための新しいソリューションの開発にも挑戦しています。
「最終的な目標は、壊れないコンクリートのようなものを作ることです。人間の免疫システムと同じように、自然治癒力を備えた材料を作ることができます。しかし、コンクリートはどんなにきれいに仕上げても、どうしても割れてしまうものです。そこで、当社ではいち早く 『壊れないコンクリート 』の実現に取り組み、自己修復型コンクリート 『Basilisk(バジリスク) 』の普及に努めています」と會澤氏は語る。
地震に強いプレストレストコンクリートを製造工程に導入することで、建設現場でプレストレストコンクリートを組み立てることができ、人件費やリードタイム、スペースを節約することができるようになったのです。また、サウジアラビアでは、40万戸の住宅建設を計画しており、プレストレストコンクリートの製造にAIZAWAの最新技術を採用したいと考えています。
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