札幌市水道局の大型池状構造物にHA採用 自己治癒生コン4,700㎥打設へ

自己治癒コンクリート「Basilisk」が札幌市水道局発注の大型池状構造物に採用されました。
HA」を配合した自己治癒生コンを大型公共事業でポンプ打設する初のケースとなります。
札幌石山工場から年度内に4,700㎥を供給する予定。止水効果によるインフラの超寿命化に期待が寄せられています。

現場:北海道札幌市

施工:岩田地崎・伊藤・丸彦渡辺特定JV

工期:2025年2月10日

規模:国庫補助事業豊平川水道水源水質保全管理センターほか新設工事
   生コン総数量27,000㎥の内4,700㎥に使用

用途:池状構造物


採用経緯


2基の池状構造物は、当初設計においては膨張剤を用いる仕様でしたが、自己治癒による構造物の長寿命化や止水性能効果に興味を持って頂き
協議の結果、ひび割れが原因で発生するコンクリート水槽の漏水対策と、コンクリート内部の鉄筋の腐食を防ぎ構造体の長寿命化効果を目的として、1基にBasiliskコンクリートを採用して頂きました。

材料の異なる2基で建築することで、性能の差や効果を検証する計画です。


選定のポイント


Basiliskはひび割れ発生時にコンクリート内部に供給される水と酸素が引き金となって、バクテリアの代謝機能を促し、排出される炭酸カルシウムが発生したひび割れを修復する仕組みです。
特に今回の様な水槽や水路など、水と接するコンクリート構造物で高い治癒性能を発揮する傾向があります。

今回は、水資源の受け皿となる為、厚生労働省が示す51項目の水質基準に合うかどうか、検査機関に依頼し安全性を確認。発注者へ提出し、理解の下、採用に至りました。


導入状況


2021年6月23日、Basilisk「HA」を配合した、呼び強度27の自己治癒コンクリートを、札幌石山工場で製造し、初日約430㎥を施工しました。
年度内に残り約4,300㎥の打設を予定しています。

今後比較状況など、都度ブログを追加配信予定です。

 

乞うご期待下さい!

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