稚内市の吉川自動車工業株式会社の整備工場の土間に自己治癒コンクリート「Basilisk」が採用されました。
既存構造物へのコンクリートの継ぎ足しはクラックが発生しやすいため、自己治癒性能を持つBasiliskに期待が寄せられています。
【概要】
現場:北海道稚内市はまなす
発注:吉川自動車工業株式会社
施工:錦産業株式会社
生コン:藤コンクリート株式会社
規模:現場へHA入り土間コン5㎥を納入
用途:工場内のコンクリート舗装
【クラックが発生しやすい既存構造物へのコンクリート継ぎ足し】
今回の施工現場となった吉川自動車工業株式会社の工場内ピットには、もともと大型車用のリフトがありました。
これを撤去し、重機の整備など幅広い車両に対応できるようにするため、今回の施工に至りました。
Basiliskの採用経緯を、錦産業株式会社の野村常務に伺いました。
今回Basiliskを導入する場所は、以前リフトがあった場所を撤去して、継ぎ足しとしてピット部分を埋めるため、既設構造物と新しく打設したコンクリートの間にクラックが入りやすくなってしまうことが懸念点として挙げられていました。
そのため、この現場にはひび割れを早期に修復できるBasiliskが最適と思い、導入を決定したとのことです。
日本最北端の地である稚内市には自社の工場がないため、地元企業である藤コンクリート株式会社にご協力いただきました。
Basiliskをあらかじめ工場で練り混ぜたコンクリートを積んだミキサー車が工場から到着し、およそ40分で2か所分、合計5㎥の打設が完了しました。
宗谷地方ではBasilisk入りのプレキャスト製品の実績は多くありましたが、生コンでの採用は初めての事例です。
錦産業㈱ 野村常務は「今後経過を観察し、クラックに対して効果が見込めるようであれば、他現場や公共工事でも積極的に使用していきたい」と話しています。
*錦産業株式会社様 URL:https://nishikisangyou-inc.jp/
建設業・貨物運送事業者として公共事業をはじめ、災害時の緊急対応や除排雪等、多岐にわたりご活躍されている地元密着型の企業さまです。
またICT技術など先進技術もいち早く導入され、2021年に宗谷管内初の北海道開発局i-con奨励賞も受賞されています。
*藤コンクリート株式会社様 URL:https://www.fuji-concrete.com/
5つの生コン工場(うち1つは製品工場も併設)をもつ、宗谷管内での建築・土木工事には欠かせない企業さまです。市内には産業廃棄物中間処理場もあり、廃棄物の削減の一翼を担っています。またミキサー車の運転手として女性の方も数多くご活躍されています。